もやしもんの作者は日本の漫画家で、大阪の堺市出身の石川 雅之氏です。元々、大阪の農大の近くに住んでいたことからもやしもんのアイディアが生まれたと本人は語っていますが、作品のジャンルなどに特有のしばりが無く、様々な形態の作品に挑戦し続ける、凄い漫画家の一人とも言えます。特に、人と人との掛け合いやその中に潜む笑いを表現するのにたけており、独特なキャラクターの動かし方に中毒になる人もいるといいます。
経歴
絵には自信があったので美大を受けたのにも関わらず、不合格となり、運送業のアルバイトをしていた時に漫画雑誌が目に入り、18、9歳の頃より『週刊ヤングマガジン』(講談社)に投稿を始めたことから漫画家への道へ進み始めます。1997年に「日本政府直轄機動戦隊コームインV」でデビューし、初連載を果たしました。更に1999年、「神の棲む山」(『人斬り龍馬』所収)でちばてつや賞準入選受賞し、『週刊石川雅之』等を経て、2004年より『イブニング』(講談社)連載中の『もやしもん』で人気を得ました。なお、もともと漫画はあまり読む方ではなく、ちば賞授賞式では同じく漫画に疎かった担当編集者と意気投合したといいます。
作品のうち、『週刊石川雅之』所収の「WILD BOYS BLUES」が、BS-i、BSフジ共同制作番組「68 FILMS」内でドラマ化(タイトルは『キラー・ジョー』)、同「彼女の告白」が古田亘監督によるショートフィルムとして映像化されています。2007年には『もやしもん』が全11話でTVアニメ化されました。2008年、『もやしもん』で第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞、第32回講談社漫画賞一般部門を受賞。二ノ宮知子、幸村誠と親交があります。アシスタントはいません。
作品リスト
- 日本政府直轄機動戦隊コームインV(1997年、講談社『別冊ヤングマガジン』連載)
- カタリベ(1998年 - 1999年、講談社『ヤングマガジン増刊赤BUTA』『同青BUTA』連載)
- バス停(2002年、講談社『モーニング』読切、後述の単行本「週刊石川雅之」第11話に収録)
- 週刊石川雅之(2002年、講談社『モーニング』連載、単行本全1巻)
- ヘッドホンの男(2004年、講談社『モーニング』読切、単行本未収録)
- 人斬り龍馬(作品集、2005年刊、リイド社。2012年には少年画報社から「新装版」を刊行)
- もやしもん(2004年 - 2013年、講談社『イブニング』連載、2013年 - 2014年、講談社『月刊モーニングtwo』連載)
- 純潔のマリア(2008年 - 2013年、講談社『good!アフタヌーン』連載、全3巻
- 純潔のマリア exhibition(2014年、講談社『good!アフタヌーン』連載、全1巻
- えほんもやしもん(2009年、講談社、既刊5巻より下続刊)
- Teşekkür ederim(2014年、講談社『モーニング』読切、エルトゥールル号遭難事件が題材)
アニメ化について
彼の作品で最も有名なのがもやしもんですが、それ以外にも純潔のマリアという作品が最近になってアニメ化されておりました。歴史を取り扱った作品から、農業やお酒をテーマとした作品、はたまた龍馬ものなど幅広いジャンルの作品を描くことで有名な作家です。